NZワーホリを始めた当初はシーズナルジョブで各地を巡りながら生活する予定でした。
でも気が付いたらヘイスティングスにすっかり居ついてしまったんです。
そんな私がヘイスティングスに1年以上暮らして感じた、ヘイスティングスが良いところと残念なところをお伝えします。
基本情報
英語名:Hastings
マオリ語名:Heretaunga
位置:NZ北島中部の東側、ホークスベイ地方(Hawke’s Bay)にある
面積:5,226.62 km2
人口:62,000人ほど(※2024年時点)
主要産業:農業・ワイン生産
その他:東海岸沿いにある隣街のネイピア(Napier)とは20㎞ほどしか離れておらず、規模も似ているため、ホークスベイの双子シティと呼ばれている
気候
春 | 9月~11月 | 朝晩は9月~10月で10℃以下、11月で10℃前後が多く肌寒いが、 日中は15℃~20℃ほどで過ごしやすい。 |
夏 | 12月~2月 | 日中30℃を超える日はそれほど多くない。 湿度が低いため、日なたは暑くても日陰ではそれほど暑さを感じない。 |
秋 | 3月~5月 | 朝晩の気温は10℃以下、日中は10~20℃ほどになる日が多い。 天気が不安定な日が増える。 |
冬 | 6月~8月 | 朝晩5℃以下になる日が多く、車のフロントガラスが凍る日もある。 日中は平均10~15℃ほど。 |
雨量:年間平均800㎜以下でそれほど多くない。
湿度:年間を通して60%後半~70%後半が平均。
紫外線は年中強いので紫外線対策は必須です!
暑さ・暖かさは日差しによるものが大きいため、夏でも日陰に入ってしまえば涼しく感じることもありました。日本のような逃げ場のない蒸し暑さではないので、日本人にとってそれほど大変ではないと思います。
寒いのが苦手な人は寒さの方がつらいかもしれません。寒がりの私は春や秋の日中でも、日差しがないと寒く感じることが多くありました。
良いところ
日常の買い物に困らない
率直に言ってとても田舎なヘイスティングスですが、日常生活で必要なものはすべて揃います。
NZの3大スーパーであるニューワールド(New World)、ウールワース(Woolworths ※元Countdown)、パッキンセーブ(Pak’nSAVE)はすべてありますし、アジアンスーパーも3軒あります。また、ザ・ウェアハウス(The Warehouse)やケーマート(Kmart)もあるので、日用品の購入にも便利です。
ただし、おしゃれなものや気の利いたプレゼントなどを買いたい場合はあまりありません。ネットで注文するしかないです。
シーズナルジョブがたくさんある
主要産業が農業なだけあり、農業系のシーズナルジョブがたくさんあります。
果物や野菜のピッキング・パッキング・加工、ワイン製造やボトリング・箱詰め、ファームの剪定やナサリーなどです。
ファーム初心者でもピッキングの仕事ができるブルーベリーの会社、Gourmet Blueberriesもあります。
家賃が安い
他の街と比べると家賃は全体的に少し安めで、この規模の街としては比較的リーズナブルです。
需要と供給のバランスやタイミングにもよりますが、フラットのシングルルームで週200ドル以下もみつけられますし、バックパッカーホステルのドミトリーであれば週140ドルのところもあります。※2024年3月時点
ガソリンが安い
お隣のネイピアや他の地域に比べてガソリンが少し安いです。
ヘイスティングスで特に価格が安めなガソリンスタンドはNPD、Gull、PAK’nSAVE Fuel。
また、1~2週間に1回ほどの頻度でガソリンが安くなる日があるので、その日に入れるとさらにお得。
フリーフードがある
ヘイスティングスには週に1~2回、無料で食べ物がもらえるフリーフードがあります。
お年寄りや生活保護者限定ではなく誰でも利用できるので、ワーホリの人たちも多いです。量も多く色々なものが入っているので、生活費の節約にとても役立ちます。
車が運転しやすい
ヘイスティングスは全体的に道路が広いうえに複雑ではないので、とても運転しやすいです。
さらに歩行者や自転車・バイクが少ないのも運転しやすい理由のひとつ。
私はヘイスティングス来るまでペーパードライバーでしたが、道が運転しやすく通行人も少ないので、練習して慣れるのにはちょうどよかったです。
いまだにオークランドやウェリントンを運転する勇気はありません(^-^;
ヘイスティングスは運転に不慣れな人にもおすすめ!
ワイナリーがたくさんある
ワインの生産が盛んな地域なので、小さな規模から大きな規模までワイナリーが巡りきれないほどあります。
ワイン好き、お酒好きの方が楽しめるのはもちろん、ワインに興味なかった人も好きになるきっかけになるかもしれません。
空がきれい&虹がよく出る
ヘイスティングスに来て感動したことのひとつが空と虹です。
日本で夕焼け空というとオレンジや赤ですが、ヘイスティングスの夕焼け空と雲はピンクやパステルカラーに染まります。
そして虹が出る頻度も多いです。
多いときでは週に1回以上の頻度が1~2か月続いた時期もありました!
地元の人は見慣れてるので「そんなのしょっちゅう見れるじゃん」と冷めた反応ですが、私は1年以上たった今でも見とれてしまいます。
残念なところ
治安が良くない?
NZのなかでもヘイスティングスは治安が良くない地域と言われています。
私が1年以上住んだなかで治安が良くないと感じたのは、小売り業をしている時に老若男女関わらず商品を盗む人が毎日いたこと、知り合い何人かが車の窃盗や窃盗未遂にあったこと、ギャングがいることなどです。
たしかに日本よりは治安が良くないかもしれませんが、日中は平気でひとりでも歩けますし、常にスリなどを警戒しなければいけないような緊張感はないです。
街でたまにギャングの人も見かけますが無意味に絡んでくることはなく、見た目以外は普段は特に他の人と変わりません。
他国でもっと治安の悪い地域を経験した私にとっては予想していたほどではありませんでした。
とはいえ慣れない海外の土地での生活、夜にひとりで歩かない、貴重品を置きっぱなしにしないなど最低限の注意はきちんとしましょう。
娯楽が少ない
田舎なだけあってほとんどのお店が閉まるのが早いですし、娯楽があまりありません。
観光する場所も少ないです。
都会の娯楽や夜型の遊びが好きな人にとっては退屈だと思います。
冬は仕事が少ない
冬はNZ全体で仕事が減ります。
そしてヘイスティングスは農業が主要なので、特に真冬の7~8月は仕事が見つけにくいです。
小さな街なのでサービス業も限られていますし、冬は仕事が減る=ここに住む労働者も減るのでサービス業にとっても閑散期です。
車がほぼ必須
運よく住まいの近くに安定した仕事を見つけられれば車なしでも生活できます。
ただ、メインである農業系の仕事は必然的に郊外なことが多いので、車がないと仕事の選択肢がかなり減ってしまいます。
ヘイスティングスにも路線バスはありますが、本数もエリアも限られているので使い勝手は良くないです。買い物に行くにも休日にどこかに出かけるにも車なしではとても不便です。
ヘイスティングスに住むなら、車があった方が仕事面でも私生活面でも断然有利です。
【まとめ】ヘイスティングスに向いてる人・向かない人
向いてる人
- 田舎が好きだけど、生活しやすいところが良い人
- 農業系の仕事をしたい人
- 生活費を抑えたい人
- 車の運転初心者な人
- ワイン好きな人
- 娯楽がなくても楽しめる人
向かない人
- 都会や都会の娯楽が好きな人
- なるべく治安の良い地域に住みたい人
- 車がなくても快適に生活したい人