世界一のカツオドリ群生地!キッドナッパーズ岬ハイキング紹介

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カツオドリ(Gannet)で有名なキッドナッパーズ岬(Cape Kidnappers)。最盛期の11月から2月には、2万5千羽ものカツオドリが形成する世界最大規模の群生地(Colony)を間近で見ることができます。

カツオドリとは?
ペリカン目カツオドリ科。翼を広げると2mにもなる海鳥で、海にダイブして魚を捕ります。
キッドナッパーズ岬には毎年繁殖のためにオーストラリアから飛来し、9月中旬から12月中旬にかけて営巣。最初の若鳥は11月初めころ、最後の若鳥は5月にオーストラリアへと旅立ちます。

場所とアクセス

ヘイスティングス(Hastings)東部に位置するキッドナッパーズ岬。市の中心部からは車で20分ほどで岬の根本にある駐車場に到着できます。バスなどの公共交通はありません。

駐車場は岬の根本にあるカフェのすぐ目の前です。

カツオドリの群生地まで行く方法は2つあります。

  • カツオドリ見学ツアーに参加[有料]
    群生地まで送迎してくれるので、体力関係なく家族連れでもカツオドリを見ることができます。
    ツアー会社のウェブサイトはこちら(英語):https://gannetsafaris.co.nz/
  • 海沿いの往復19kmのハイキングコースを歩く[無料]
    体力に自信がある方にはこちらがおすすめ。海沿いの景色を楽しんだり、メイン以外の群生地も見ることができます。
    ただし、このコースは崖崩れや地すべりの危険性があるので、それを承知の上で歩かれてください。

今回はハイキングコースについて紹介します。

必要なもの

  • 歩きやすい靴
    水っぽい箇所を歩く可能性もあるので、防水のハイキングシューズやトレッキングシューズがおすすめです。
  • 水と食糧
    夏は日が出るとかなり暑いので、水は多めに用意すると◎。
  • 日焼け止めと帽子
    日が昇ってくると日陰はほとんどありません。夏は特に日差しが強く暑くなるので、紫外線&暑さ対策必須です。
  • 風雨に対応できる上着
    天気によっては寒くもなります。風雨をしのげる場所もほとんどないので、天候の変化に対応できるようにしておきましょう。

ハイキングコースの概要

  • 閉鎖時期:7月~10月第3週ころ(Labor weekendの前週まで)
  • 距離:往復19km
    岬の根本のクリフトンビーチ(Clifton Beach)から海沿いを歩き、岬先端のメイン群生地で折り返して同じ道を戻るコースです。
    ほとんどビーチ沿いを歩くため、アップダウンがあるのは岬の先端付近だけです。
  • 所要時間:約5時間
    ビーチ沿いを歩くコースのため、潮が引いているタイミングにしか歩けません。必ず潮汐表(tide table)を確認してください。
    駐車場を出発するのは干潮の3時間ほど前、帰りは岬先端の手前にあるシェルターを干潮から1時間30分以内に通過できるようにしましょう。
  • トイレ:2か所。出発地点の駐車場横と、岬先端の手前にあるシェルター横です。
    2024年2月現在、シェルター横のトイレには蜂の巣があると警報が出ています。私が訪れた際も蜂がたくさん飛んでいたのでトイレは利用しませんでした。
  • 難易度:エキスパートレベル
    私は2~3時間ほどのハイキングは経験ありますが、この距離は初めてでした。出発地点に戻った時には脚がガクガクになったので、長距離を歩き慣れてる人、体力のある方にのみおすすめします。自信のない方は有料のツアーに参加しましょう。

ハイキングコースについての情報や警報はNZ自然保護局のウェブサイト(英語)で更新されるので、ご確認ください。

ハイキングの注意点

  • 崖の崩落と地すべりの危険性があります。崖からなるべく離れて海沿いを歩いてください。
  • 潮が満ちると歩くことができないので、出発時間や滞在時間は計画的に、高潮にも気を付けましょう。
  • 2024年2月時点ではシェルター横のトイレに蜂の巣があります。
こんな崖崩れの場所がいくつもありました。

カツオドリ観察時の注意点

  • 大きな声や音、急な動作で驚かせないでください。
  • 観察は柵の外側またはカツオドリから5m以上距離をとりましょう。

ハイキングの流れ

1.カフェの目の前の道路沿いに駐車場があります。20台以上停められるスペースがあるので、車を停められない心配はほとんどなさそうです。トイレはすぐ横にあります。

2.駐車場から岬の方向へと道路を歩き、オートキャンプ場を抜けるとこの看板があります。
ここを干潮の2時間30分前には出発するようにと書かれています。

オートキャンプ場に入ってすぐビーチに出た場合はこの看板は通りません。

3.ひたすら崖と海に挟まれたビーチ沿いを歩いていきます。最初だけ砂利、あとから砂浜になります。正直かなり長いです。

4.駐車場から1時間半ほどで最初の群生地、ブラックリーフ群生地(Black Reef Ganet Colony)に着きます。
崖の上や海の岩の上、いろんなところにカツオドリと雛がいます!

5.最初の群生地を過ぎてそのまま海沿いを10分ほど進むと、キッドナッパーズ岬の看板があります。
この看板の近くに登り道があり、シェルターそしてメイン群生地へと続いています。登り道は気づかず通り過ぎてしまいそうなくらい目立たないです。

この案内板は登り道に入ってすぐのところにあります。

6.看板から5分強でシェルターとトイレに着きます。

シェルター内にはカツオドリの生態や岬の地層に関する解説板がありました。トイレはこの建物のすぐ後ろです。

7.メイン群生地へはシェルターからさらに25分ほど登っていきます。

シェルター横にある案内板。ここからメイン群生地へと登っていきます。
シェルターからメイン群生地の間は草原の道と砂利道。ほぼ登りです。

8.とうとうメイン群生地(Plateau Colony)に到着!最初の群生地とは規模が違います!!

風向きによっては臭います(^-^;
近くへは行けませんが、付近の崖上や崖下にも群生地がありました。

9.カツオドリのバードウォッチングを堪能したら、来た道を引き返します。
干潮から1時間30分以内にシェルター付近を通過できるようにしてください。

10.ひたすら来た道を駐車場まで戻って終了!
運動不足&長距離ハイキング初心者の私は疲労困憊になりました(^-^;
駐車場前のカフェで休憩してから帰るのもいいかもしれませんね。

目の前に海が広がっていて、晴れた日はとても気持ちのいいカフェです。

まとめ

世界最大規模のカツオドリの群生地を間近で見れるキッドナッパーズ岬。歩くのは大変でしたが、行った価値はありました!
歩く方は潮や安全に気を付けて、それが苦手な方はツアーに参加していくことをおすすめします!

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